メモ帳

本読んだりゲームしたり。どんなことを思ってたか後で思い返すためのやつ

FlyableHeart 桜子ルートのこと

夢オチ系ファンタジーとでも言えばいいのか。

胸の傷はまあ見え見えだよねよくある話だよねこれがオチというのはちょっと弱いんじゃないですかねなんて思ってたら超展開で度肝抜かれた。
お付き合いしたと思ったら夢でした。でもお互い夢の記憶があって桜子さんは病人でまたお付き合いするんだけど心臓移植してないから約束された死が待ち受けていて晶くん絶望。そこをカッコ良く励ましてくれたパパが直後に事故死してその心臓が桜子さんに移植されてほんのりビターエンド。ジェットコースターみたいだね。

結末に対するモヤモヤがすごい。
パパの心臓が恋人に移植されて生存することに対する葛藤なのか。それを物語中で晶くんに予め肯定させている構成に対してなんかズルいなあサギみたいだなあという印象を持ってしまっているのか。まあいいや。よくねえな。素敵なパパが物語のつじつま合わせの為に殺された様に見えるのが気に食わないんだなたぶん。呑み込めない読後感につい悶えちゃう。

素直に読めば夢→現実みたいなハナシなんだけど、そんな単純な話じゃないよね?さすがに2周目だし純真無垢ではいられないよね。
終盤で九条2号が現れて思わせぶりな事を言ったり、すずのや結依が消える当たり、まあファンタジーないしSFなんだろうなあと思わせる伏線には事欠かないのだけど。

ルート内の、夢扱いされてるハナシに注目すると、
茉百合先輩は、過去にパパと事件絡みで面識があって、パパはその事件で死んでて、パパの心臓は桜子に移植されて、結果、パパを慕う茉百合先輩は桜子と親しくなったし桜子はおおむね元気に活動できている。ということになる。パパの心臓が移植済みなのだから初対面で晶くんに対して既視感があったし晶くんとの過去の思い出を夢に見るのもぜんぜん不思議なことじゃないな。ファンタジーやメルヘンなら当たり前。
運命という単語を多用してるところから、ここでの茉百合先輩は、移植されたのが、晶くんのパパの心臓であることを承知していると思われる。つまり劇中でパパは故人。
なら冒頭のパパは何なんだというと・・・もうわけがわからないよ。

推定される事実として、
・晶くんパパは故人で心臓IN桜子
・晶くんママも故人で晶くん幼児期あたりに死去

安易すぎるオープニングの展開にも何か意味があるんだかないんだか。

九条はSF方面での黒幕っぽいけど結依とかすずのはなんなんだろう。